新しい生命の誕生は、両親はもとより周りの人すべての大きな喜びにつながるものです。
そんなあふれんばかりの祝福を受けることなく、母の胎内にいたままでこの世に生まれ出ることのできなかった子供もおります。
水子と呼ばれる存在です。
中絶や流産、死産などで、この世に縁なく命の途絶えてしまった子供のことを意味しているのです。
もともとは、生まれて1年以内に亡くなった子供たちのことも含まれていたのですが、現代では生まれることのできなかった子供のことをあらわしております。
その水子を供養するのが、水子供養に当たります。
千葉県市川市の日蓮宗法華道場光胤山本光寺には水子供養地蔵尊があります。
地蔵菩薩は亡くなった子供の霊を地獄の鬼から保護してくれると言われているのです。
昭和52年に建立された当時は、屋根も何もない状態でしたが。
その後、屋根が奉納されて、現在の形になっております。
この水子供養地蔵尊は水子の霊を救い、15才以下の子供の健康を守ってくれて、さらにまいる人の罪と悲しみを消滅してくれる尊い仏とされています。